NAP(店名・住所・電話)は全媒体で完全一致。ローカルビジネスの基本はここから
「NAP(ナップ)」という言葉を聞いたことはありますか。ホームページの話になると急に専門用語が増えて身構えてしまう方も多いと思いますが、NAPはとてもシンプルな考え方です。今回はInstagramの投稿でお伝えした「NAPは全媒体で完全一致」というテーマを、もう少しくわしくお話しします。飲食店のようなローカルビジネスにとって、ここは公式サイトづくりの土台になる部分です。
NAPとは「店名・住所・電話」のこと
NAPは、店名(Name)・住所(Address)・電話番号(Phone)の頭文字をとった言葉です。お店の「基本の3点セット」と考えてください。
AIや検索エンジンは、公式サイト、Googleビジネスプロフィール(GBP)、SNS、グルメ媒体など、あちこちに散らばった情報を突き合わせて「これは同じお店だ」と判断しています。そのときの手がかりになるのが、まさにこのNAPです。だからこそ、NAPはすべての媒体で「完全に同じ書き方」にそろえることが、ローカルビジネスの情報一致の基本になります。
投稿では、NAPに加えて営業時間も全媒体で完全一致させることをおすすめしています。飲食店の場合、営業時間はお客さまが一番知りたい情報のひとつ。ここがバラバラだと、せっかく来店を考えている人を迷わせてしまいます。
そろえるべき細部は「全角半角・ビル名・電話番号の形式」
「うちは全部そろっているはず」と思っていても、細かいところでズレていることは珍しくありません。投稿で挙げた3つのポイントを見てみましょう。
1つ目は、全角と半角です。住所の「1-2-3」と「1-2-3」は、人が見れば同じでも、文字としては別物です。数字や記号は、どの媒体でも同じ種類にそろえましょう。
2つ目は、ビル名と階数です。住所の末尾にある「〇〇ビル2F」のような部分が、ある媒体には書いてあり、別の媒体には書いていない、ということがよくあります。ビル名・階数まで含めて同じ表記にします。
3つ目は、電話番号の形式です。ハイフンの有無や区切り方が媒体ごとに違っていないか確認しましょう。あとで触れるJSON-LDでは、「+81-3-0000-0000」のような国際形式で書くことが推奨されています。
こうした細部のズレが積み重なると、AIから見たときに「別の店」として扱われてしまう原因になります。人には些細な違いでも、AIにとっては大きな違いだということを覚えておいてください。
JSON-LDにもNAPを正しく書く
JSON-LDとは、AIや検索エンジンに向けて「このお店の情報はこれです」と、決まった形式で伝えるための仕組みです。ページに表示される文章とは別に、裏側で店舗情報を整理して記述しておくイメージです。
投稿では、店名(name)、電話番号(telephone)、住所(address)を記述する例を紹介しました。住所は、郵便番号・都道府県・市区町村・番地やビル名・国といった項目に分けて書く形になっています。
ここで大事なのは、JSON-LDの中の店名は正式名称を使い、公式サイトの本文やGBPの表記と可能な限り一致させることです。本文では「焼肉〇〇」、JSON-LDでは「焼肉〇〇 △△店」のように、同じサイトの中で食い違っていてはもったいありません。表に見える情報と、裏側の情報の両方をそろえて、はじめて「一致している」と言えます。
飲食店は「ローカルビジネス」としての要件が加わる
飲食店の公式サイトは、一般的なホームページの要件に加えて、「ローカルビジネス」としての要件があります。投稿で紹介した項目は次のとおりです。
NAPの完全一致、営業時間の一致、臨時休業の明示、席数や個室の有無、駐車場や駅からの徒歩分数。どれも「お店に行く前に知りたいこと」ばかりですね。
AIが「このお店をおすすめしてよいか」を判断するとき、こうした来店に直結する情報がそろっているかどうかは、とても大きなポイントになります。特に臨時休業は、SNSだけでお知らせして公式サイトは更新していない、というケースが起こりがちです。どの情報も、公式サイトを基準にして各媒体へそろえていくことを意識しましょう。
まとめ
- NAPとは、店名・住所・電話番号のこと。ローカルビジネスの情報一致の基本
- NAPと営業時間は、公式サイト・GBP・SNS・各媒体で完全一致させる
- 全角半角、ビル名・階数、電話番号の形式まで細部をそろえる
- 細部のズレは、AIに「別の店」と扱われる原因になる
- JSON-LDにもNAPを記述し、店名は正式名称で本文やGBPと一致させる
- 飲食店は、臨時休業・席数・個室・駐車場・徒歩分数など来店に直結する情報もそろえる
まずは、自分のお店の公式サイト・Googleビジネスプロフィール・食べログを並べて、店名・住所・電話番号の書き方を1文字ずつ見比べるところから始めてみてください。公式サイトがAIに読み取れる状態になっているかを手軽に確かめたい方は、モグカツの無料診断をご利用ください。公式サイトのURLを入れるだけで、AIに読み取れる状態かどうかを採点します。
※上記はAIや検索エンジンに店舗情報を正しく読み取ってもらうための一般的な設計指針です。
