テンプレの定型文では選ばれない。AIの根拠になるのは「その店にしかない一次情報」
公式サイトの紹介文を書くとき、つい「厳選した食材を使った自慢の料理」「アットホームな雰囲気」といった言葉を並べてしまいがちです。見た目はきれいにまとまりますが、実はこうした文章は、AIがお店を選ぶときの根拠になりにくいのです。この記事では、Instagramの投稿「テンプレ定型文ではなく『その店にしかない一次情報』を」の内容をもとに、なぜ定型文では足りないのか、そして何を書けばAIに伝わるのかを、専門用語をなるべく使わずにお伝えします。
どの店にも当てはまる文章は、根拠にならない
「厳選食材のこだわり料理」「落ち着いた雰囲気」「各種宴会承ります」。どれも間違いではありませんが、同じ文章がほかの何千軒ものお店にも当てはまります。
AIは、お客様の「渋谷で4人、個室で焼肉」といった条件に合うお店を探すとき、お店の情報の中から条件に合う根拠を見つけようとします。ところが、どこにでもある文章からは「この店が条件に合う」と判断する材料が取り出せません。結果として、そのお店は候補に入りにくくなります。投稿が「AIは、どこにでもある文章を根拠にしない」と言い切っているのは、この理由からです。
定型文と一次情報の違い
投稿では、テンプレート由来の定型文と、その店にしかない一次情報が並べて比較されています。
定型文の例は「厳選食材のこだわり料理」「落ち着いた雰囲気」「各種宴会承ります」。一方、一次情報の例は「A5黒毛和牛の名物カルビ(1,800円)」「4名個室2室・8名個室1室、接待に」「渋谷駅から徒歩5分、22:00まで」といったものです。
違いは一目瞭然です。一次情報には、メニュー名・価格・部屋数・人数・駅からの時間・閉店時刻といった具体的な事実が含まれています。AIはこうした具体的な事実を手がかりに「4人で個室」「接待向き」「22時まで営業」といった条件と照らし合わせることができます。つまり、具体的な一次情報こそが、AIの根拠になるのです。
書き換えのコツはシンプルで、「自分の店の言葉で、具体的に」です。「こだわりの料理」ではなく看板メニューの名前と価格を、「落ち着いた雰囲気」ではなく席の種類や部屋数を、「アクセス良好」ではなく最寄り駅からの徒歩分数を書く。それだけで、文章はその店にしかないものに変わります。
一次情報はどこから生まれるのか
では、その店にしかない一次情報はどこから出てくるのでしょうか。投稿では、出どころとして3つが挙げられています。
1つ目は、お店からの発信(一人称)です。新メニュー、季節商品、キャンペーン、営業情報、こだわり、スタッフからのお知らせなど、お店の中にいる人にしか書けない情報です。
2つ目は、クリエイターからの発信(第三者)です。実際に来店した人にしか書けない体験記事やSNS投稿で、お店が自分で書く言葉とは別の角度からお店を語ってくれます。
3つ目は、公式サイトへの蓄積(両方)です。お店とクリエイター、二方向の一次情報が公式サイトに積み上がっていくことで、AIでは生成できない、その店ならではの情報の厚みができていきます。投稿の結論「お店+クリエイター」は、この両輪をそろえることを指しています。
「情報量」より「その店らしさ」
ここで注意したいのは、たくさん書けばよいわけではない、という点です。投稿は、重要なのは情報量が多いことよりも「正しい・一致している・最新であること」、そして「その店にしかない情報であること」だと述べています。
公式サイトの情報がGoogleビジネスプロフィールやSNSと食い違っていたり、古いままになっていたりすると、せっかくの一次情報も信頼されにくくなります。また、存在しないサービスやメニュー、設備、利用シーンをSEOやAIO目的で書き足すのは避けるべきです。AIに読み取ってもらう土台は、あくまで事実に基づいた、お店らしい情報です。
まとめ
- 「厳選食材」「落ち着いた雰囲気」など、どの店にも当てはまる定型文は、AIがお店を選ぶ根拠になりにくい。
- メニュー名と価格、個室の数と人数、駅からの徒歩分数、閉店時刻といった具体的な一次情報が、AIの根拠になる。
- 一次情報の出どころは、お店からの一人称の発信と、来店したクリエイターによる第三者の発信の2つ。
- その両方を公式サイトに蓄積していくことで、AIでは生成できない、その店らしい情報が積み上がる。
- 大切なのは情報量よりも、正しく・一致していて・最新であること。存在しない情報を書き足さない。
自分のお店の公式サイトが、定型文ではなく一次情報でAIに伝わる状態になっているか気になった方は、モグカツの無料診断をお試しください。公式サイトのURLを入れるだけで、AIに読み取れる状態かどうかを採点します。まずは現状を知るところから始めてみてください。
※上記はAIや検索エンジンに店舗情報を正しく読み取ってもらうための一般的な設計指針です。
